1Legionは、レンダリング、VFX、リアルタイムグラフィックス、動画トランスコード向けのGPUサーバーを、1つのスタジオやプラットフォーム専用のマシン単位でレンタルしています。当社のカタログには、大規模なシーン向けにGPUあたり96 GBを備えたRTX PRO 6000 Blackwellから、エンコード向けに4基のGPUを搭載したRTX 4000 Adaサーバーまで、この用途向けに7種類のNVIDIAカードがあり、36〜60カ月の契約期間で、エグレス料金なしで提供します。
メディアパイプラインがGPUサーバーに求めるもの
メディアのワークロードごとにGPUの負荷がかかる部分が異なるため、適切なカードは処理内容によって変わります。
レンダリングとVFX
GPUレンダラーはRTコアでレイトレーシングを行い、シーンのジオメトリとテクスチャをGPUメモリに格納する必要があります。収まらないシーンは分割、簡略化、またはアウトオブコアでレンダリングする必要があり、処理が遅くなります。
リアルタイムグラフィックスとバーチャルプロダクション
リアルタイムエンジンは固定のフレーム時間内にすべてのフレームを描画し終える必要があるため、RTコアと、他のワークロードが一切使用しないGPUが必要です。NVIDIAはRTX PRO 6000 Blackwellを、リアルタイムのフォトリアリスティックレンダリング、3Dモデリング、バーチャルプロダクション向けと位置づけています。
トランスコードとストリーミング
エンコード密度は、各GPUのハードウェアエンコーダー(NVENC)とデコーダー(NVDEC)、AV1などのコーデック対応、ドライバーが許可する同時セッション数で決まります。
パイプライン内のAIツール
デノイザー、アップスケーラー、動画モデルはTensorコアで動作し、重みを格納するメモリが必要です。これらのワークロードの規模の目安は動画生成AIのページで説明しています。
処理内容に適したカード
RTX PRO 6000 Blackwellはメディア用途で割り当て受付中で、その他の6種類のカードは要相談です。
- GPUあたりのメモリ
- 96 GB GDDR7
- サーバーあたりのGPU数
- 8
- GPUあたりのメモリ
- 48 GB GDDR6
- サーバーあたりのGPU数
- 8
- GPUあたりのメモリ
- 32 GB GDDR7
- サーバーあたりのGPU数
- 8
- GPUあたりのメモリ
- 24 GB GDDR6X
- サーバーあたりのGPU数
- 8
- GPUあたりのメモリ
- 48 GB GDDR6
- サーバーあたりのGPU数
- 8
- GPUあたりのメモリ
- 20 GB GDDR6
- サーバーあたりのGPU数
- 4
- GPUあたりのメモリ
- 16 GB GDDR6
- サーバーあたりのGPU数
- 4
- RTX PRO 6000 Blackwell:最大規模のシーンとバーチャルプロダクション向け。GPUあたり96 GB、24,064個のCUDAコア、188個の第4世代RTコアを備えます。
- L40S:1枚のカードでレンダリングとAIの両方に対応。48 GB、142個の第3世代RTコア、AV1対応の3基のエンコーダーを備えます。
- RTX 5090:ルック開発と、最大32 GBのシーンのGPUレンダリング向け。21,760個のCUDAコアと第4世代RTコアを備えます。
- RTX 4090:最大24 GBのシーンのバッチレンダリング向け。16,384個のCUDAコアを備え、レイトレーシング性能はNVIDIAの公表値で191 TFLOPSです。
- RTX A6000:Ampere世代で48 GBのシーンに対応。84個の第2世代RTコアを備え、GPUあたりの消費電力は300 Wです。
- RTX 4000 Ada:4 GPU構成のサーバーによる高密度のトランスコード向け。GPUあたり2基のAV1エンコーダー、20 GB、130 Wです。
- RTX A4000:4 GPU構成のサーバーで、パッケージング、エンコード、軽量なグラフィックス処理に対応。GPUあたり16 GB、1基のエンコーダーと1基のデコーダーを備えます。
専用ハードウェアのVFXレンダーサーバー
他の誰も使わないレンダーノードなら、毎晩同じフレームを同じ時間でレンダリングでき、納品スケジュールはその前提の上に組み立てられます。
- メモリ:8基のGPUを搭載したRTX PRO 6000 Blackwellサーバーは768 GBのGPUメモリを備えるため、それぞれ最大96 GBのシーンを持つ8つのフレームを並行してレンダリングできます。
- ソフトウェア:他のテナントのいないベアメタルで、レンダラーからレンダーマネージャー、ライセンスサーバーまで、お客様のスタジオのパイプラインだけが動作します。
- ECC:NVIDIAはRTX PRO 6000 Blackwell、L40S、RTX A6000、RTX 4000 Ada、RTX A4000にECCメモリを搭載しているとしており、長時間のレンダリング中に発生するシングルビットのメモリエラーを訂正します。
当社側の変更は書面による変更管理に従い、高リスクメンテナンスは7日以上前に事前通知するため、計画作業が予告なく納品週に重なることはありません。アーティスト用ワークステーションについては、L40S、RTX A6000、RTX PRO 6000 BlackwellがNVIDIAの仮想GPUソフトウェアに対応しているため、お客様のサーバー1台で複数の仮想ワークステーションを実行できます。プロフェッショナル向けアプリケーションのドライバーブランチについては、メディアワークロードのISV認証の記事で解説しています。
GPUトランスコードサーバー
トランスコードの密度を決めるのはCUDAコアではなく、サーバー内のハードウェアエンコーダー、AV1への対応、ドライバーが許可するセッション数です。
| カード | GPUあたりのエンコーダー数 | サーバーあたりのエンコーダー数 | AV1エンコード | 同時エンコードセッション数 |
|---|---|---|---|---|
| RTX PRO 6000 Blackwell | 4 | 32 | 対応 | 固定の上限なし |
| L40S | 3 | 24 | 対応 | 固定の上限なし |
| RTX 5090 | 3 | 24 | 対応 | システムあたり12 |
| RTX 4090 | 2 | 16 | 対応 | システムあたり12 |
| RTX A6000 | 1 | 8 | 非対応 | 固定の上限なし |
| RTX 4000 Ada | 2 | 8(4 GPU構成のサーバー) | 対応 | 固定の上限なし |
| RTX A4000 | 1 | 4(4 GPU構成のサーバー) | 非対応 | 固定の上限なし |
エンコーダー数、AV1への対応、セッション数の上限は、NVIDIAのビデオエンコード・デコード対応表とNVENCのアプリケーションノートに基づいています。GeForceの12セッションという上限はシステム全体に適用されるため、8基のGPUを搭載したRTX 5090サーバーは、高密度のトランスコードよりもレンダリングやAIの処理に適しています。RTX PRO 6000 Blackwellは、4:2:2のH.264およびHEVCエンコードに対応した第9世代NVENCと、取り込み用に4:2:2デコードに対応したGPUあたり4基のNVDECを備えます。FFmpegとGStreamerは、NVIDIA Video Codec SDKを通じてこれらのエンジンを利用します。移行の手順はRTX 4000 Adaによるトランスコードの記事で解説しています。
固定月額料金で利用するメディア向けクラウドGPU
メディア向けサーバーはサーバー単位で、サーバーあたり8基のGPU(RTX 4000 AdaとRTX A4000は4基)を搭載し、36カ月、48カ月、60カ月のいずれかの期間、一律の固定月額料金でレンタルします。
エグレス料金がないため、4Kでの納品が続く月も、プロキシだけの月も、費用は変わりません。
- 短期レンタルなし:単一の作品向け、月単位、トライアルとしてのレンタルは行っていません。サーバーは引き渡し前にバーンインを実施し、その結果は検収テスト報告書に記載されます。
- 構成:各サーバーはお客様の要件に合わせて構成し、提案書で確定します。
- 請求:契約締結時に頭金、その後は契約期間を通じて月次で請求します。契約期間が長いほど料金は低くなります。
- 設置拠点:RTX PRO 6000 Blackwellサーバーはモントリオールで稼働し、現地でのエンジニアリングサポートを受けられます。
- オンボーディング:サーバーを実際に使用する企業が、契約締結前に3種類の書類に記入します。導入の流れをご覧ください。
ステータスラベル付きの全カタログはGPUサーバーに掲載しています。
導入検討時のよくあるご質問
単一のプロジェクトのためにレンダーサーバーをレンタルできますか?
いいえ。GPUサーバーのレンタル期間は36カ月、48カ月、60カ月のいずれかで、短期・月単位のレンタルは提供していません。契約期間が長いほど料金は低くなります。
映像素材をサーバーとの間で転送する際に料金はかかりますか?
エグレス料金はかかりません。契約期間を通じて、サーバーの一律の固定月額料金をお支払いいただきます。
トランスコードにはどのカードを使うべきですか?
高密度のトランスコードには、RTX 4000 Ada、L40S、RTX PRO 6000 Blackwellをお使いください。いずれもAV1エンコードに対応し、同時エンコードセッション数に固定の上限はありません。NVIDIAはGeForce RTX 5090とRTX 4090の同時エンコードセッション数を、システムあたり12に制限しています。
自社のレンダラー、レンダーマネージャー、ライセンスサーバーを実行できますか?
はい。サーバーはベアメタルでお客様専用のため、お客様独自のソフトウェアスタックをインストールして実行できます。
ECCメモリを搭載しているカードはどれですか?
NVIDIAは、RTX PRO 6000 Blackwell、L40S、RTX A6000、RTX 4000 Ada、RTX A4000にECCメモリを搭載しているとしています。